HOW TO MAKE AROMA OIL

アロマオイルの作り方

エッセンシャルオイルは植物から抽出されるっていうことは、紹介した通りですが、アロマオイルの抽出方法はいくつかあります。そして抽出の方法は、そのエッセンシャルオイルの成分の特徴、水への溶けやすさ、熱に対する強さ(温度が高いと分解してしまう成分もあります)などの条件によって、選ばれています。代表的な製造方として4つの方法を紹介したいと思います。

 

■水蒸気蒸留法

原料の植物を蒸留の釜に入れ、直接蒸気を吹き込んだり、釜に入っている水を沸騰させたりして、その水蒸気で植物の香り成分を蒸発させて作る方法です。この香り成分を含んだ水蒸気は、次に冷却管に通されて、次第に冷やされながら液体に戻っていきます。この段階で液体は芳香成分と水の二層に分かれているので、上に浮いた芳香成分を水と分離させて、エッセンシャルオイルの出来上がりというわけです。この方法は比較的装置が簡単で価格が安いこともあって、多くのエッセンシャルオイルは水蒸気蒸留法で抽出されています。

 

また、エッセンシャルオイルと分離された「水」の方も有効活用されており、この水の中には水に溶けやすい水溶性の香り成分が溶け込んでいるため、これを「フローラルウォーター」といい、ローズウォーター、オレンジフラワーウォーター、ラベンダーウォーターなどとして利用されています。この手法は、エッセンシャルオイルの力に魅了されたアラブの人たちの手によって、10世紀の終わりごろに発明された方法だということです。

 

■圧搾法

この方法は、グレープフルーツやレモンなど柑橘系の果皮からエッセンシャルオイルを抽出するときに使われている方法で、昔は、果皮と果実を分けて、手で果皮を圧搾してスポンジに吸わせるというやり方でエッセンシャルオイルを搾取していました。人間の手で取っていたのですからとても自然な方法と言えるでしょう。たとえばオレンジを例にとると、熟しきる前に収穫して、果皮だけの状態の時につぶしてから取るそうです。さすがに今では手法は変わっていて、ローラーや遠心力を利用した機械で、低温で圧搾しています。この圧搾法で抽出されたエッセンシャルオイルは、熱による変質を受けないという利点があり、自然のままの香りを保ちますが、少し不純物が入ったり変質しやすい成分も多いという欠点もあります。また、他のエッセンシャルオイルに比べて、品質の劣化が早いので注意する必要があります。

 

■油脂吸着法

この方法は今では、ほとんど商業的には行われていない方法になるのですが、頭の片隅の知識として知っておきましょう。その方法とは、牛脂や豚脂が香り成分を吸着する性質を利用したもので2種類あり、常温の脂肪に吸着させる「冷浸法」と、60〜70度に加熱した脂肪に花などを浸し、香りを吸着させる「温浸法」があります。

 

この香りを吸着した脂肪からエチルアルコールで香りを取り出すという、とても手間のかかる方法ですが、ジャスミンやオレンジフラワーなどの微妙な花の香りを抽出するにはとても優れた方法といえるでしょう。

 

■有機溶剤抽出法

前記の油脂吸着法にかわって利用され始めた方法で、植物中の香りの成分を溶かしだす、石油エーテルや、ヘキサン、ベンゼン、などの揮発性の有機溶剤を利用して、植物を入れた溶剤釜で抽出する手法になります。花をはじめ、大抵の植物の中には天然のワックス成分があり、これも香り成分と一緒に溶け出てくるのですが、ここからエチルアルコールで香り成分を取り出し、最後に抽出されたものを「アブソリュート」と呼んでいます。ローズやジャスミンなど、微妙な花の香りを得るのにはとても優れた方法でなのですが、溶剤が少し残る場合もあり、これを好まないアロマセラピストもいて、「アブソリュート」と「エッセンシャルオイル」を区別する考え方もあります。